八ヶ岳は、編笠山、西岳、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳の八つのピークが有名どころですが、実際には30を超すピークがある山の集合体。「山脈」ではなく「連峰」と呼ばれます。
今回は、今回は、桜平登山口から入山し、硫黄岳山荘に宿泊する1泊2日の山行で計画しました。
八ヶ岳登山1泊2日おすすめルートとコースタイム
【桜平~硫黄岳山荘】
桜平▶(25分)▶夏沢鉱泉▶(50分)▶オーレン小屋▶(15分)分岐▶(60分)▶赤岩の頭▶(20分)▶硫黄岳▶(10分)硫黄岳山荘
※各ポイントでの休憩時間&散策時間は含んでいません。
入山は桜平駐車場
桜平登山口には上、中、下、3つの駐車場があります。
平日の早朝到着でしたから、登山口直近の「上」駐車場に停める事ができましたが、シーズン中の週末ピークは、上と中の駐車場は停められないくらい混み合うそうです。
登山口ゲートから出発。
歩き始めの林道にイキナリ現れるのがコンクリート舗装の急登!キツイ登りですが、身体が一気に温まります。
夏沢鉱泉:標高2,060m
川沿いを歩く事25分。硫黄のにおいが濃くなってくると夏沢鉱泉に到着!とりあえず一休み。
夏沢鉱泉からは沢づたいに林道(工事用作業道)を歩きます。途中で治山工事が行われていますので注意して進みましょう。
オーレン小屋
八ヶ岳でも人気の山小屋「オーレン小屋」に到着。到着したのは朝7時ですが、既に賑わっていました。
オーレン小屋からは「赤岩の頭」を目指します。「峰の松目」を経由するルートもありますが、今回は赤岩の頭へ直行します。
オーレン小屋付近は林の中ですが、徐々に高木は少なくなり、赤岩の頭に着く手前は低い松に囲まれた登山道です。
赤岩の頭
赤岩の頭に出ると、正面には横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳のパノラマがドーン!最高の眺めです。
硫黄岳山頂:標高2,760 m
赤岩の頭からひと登りすれば、ゆったり広い硫黄岳山頂。
硫黄岳の爆裂火口
硫黄岳名物「爆裂火口」は迫力満点です。
硫黄岳山荘:標高2,650m
硫黄岳山頂から下れば、本日の宿泊地でもある硫黄岳山荘に到着!
【桜平~硫黄岳山荘】
桜平▶(25分)▶夏沢鉱泉▶(50分)▶オーレン小屋▶(15分)分岐▶(60分)▶赤岩の頭▶(20分)▶硫黄岳▶(10分)硫黄岳山荘
※各ポイントでの休憩時間&散策時間は含んでいません。
硫黄岳山荘の個室プランでリッチに!
リニューアルで新設された個室プランを選べば超快適です!
チェックインを済ませて、一休みしたら軽装で横岳往復に出発です。
硫黄岳山荘~横岳往復
硫黄岳山荘▶(30分)▶横岳の台座▶(20分)▶横岳▶(30分)▶硫黄岳山荘
※各ポイントでの休憩時間&散策時間は含んでいません。
硫黄岳山荘を出発してガラガラと石の多いゆったりとした登り。
横岳の手前にあるピーク台座からは富士山!
横岳に向かう途中にある、なだらかなピークが台座と呼ばれているポイント。
ここからは富士山が見えるんです!
この日は到着した瞬間にチラッと見えただけでスグに雲の中に隠れてしまいましたが、拝めて良かった。
明日は富士山とご来光を期待して、夜明け前にこの台座まで来る予定です。
横岳名物?鎖場の連続
台座の先に現れるのが、横岳名物?の鎖場の連続。足場を確認しながら、丁寧に進みます。
横岳山頂:標高2,829m
横岳山頂に到着!標高2,829m。今回の山行の中では最高峰という事になります。
横岳山頂からは、赤岳、中岳、阿弥陀岳の眺望。この後は雲とガスで真っ白になってしまいました。
文字通り、山の天気は変わりやすいのです。
今回は横岳を終点として、硫黄岳山荘に戻ります。
硫黄岳山荘はシャワー完備!
ちなみに、硫黄岳山荘はシャワー完備なんです。
1人15分500円の有料ですが、夏山を一日汗かいて登ってシャワーでサッパリできるんですから格安だと思います。
硫黄岳山荘の夕食
そして、山荘での楽しみと言えば食事ですね♪
スタッフの皆さんが丁寧に作ってくださった夕飯。
サラダ、魚のソテー、チキンのトマト煮、ご飯、味噌汁。
山の上とは思えない贅沢な夕食です!
生ビールだって飲んじゃいますよ~。
食事を終えて、少しまったりしていると20時の消灯時間。
明日に備えて床に入り、速攻で寝落ちw
2日目は「富士山&ご来光」を狙って横岳の台座へ
ご来光アタック硫黄岳山荘~横岳台座往復
硫黄岳山荘▶(30分)▶横岳台座▶(20分)▶硫黄岳山荘
朝3時過ぎに起床。他の宿泊者の皆さんを起こさないように、静かに準備して硫黄岳山荘を出発。
台座までは暗がりの中をヘッドライトを使って歩を進め、約30分。
このワイドなLEDヘッドライトは本当に役に立ちます。
横岳の台座ノ頭から朝焼け
台座からの富士山&ご来光アタックを慣行しましたが、残念ながら富士山方面は厚い雲の中・・・
それでもキレイな朝焼けを見る事ができました!
硫黄岳山荘の朝食
ご来光アタックから戻って、硫黄岳山荘の朝食。
山の上で、何もせずに朝から食事が出て来る幸せ。
食事を済ませたら、パッキングして下山の準備です。
硫黄岳山荘~硫黄岳~夏沢峠~箕冠山~根石岳山荘~根石岳
硫黄岳山荘▶(20分)▶硫黄岳▶(40分)▶夏沢峠▶(40分)▶箕冠山▶(5分)▶根石岳山荘▶(10分)▶根石岳
硫黄岳から夏沢峠へ
硫黄岳山荘からひと登りして、硫黄岳山頂。
爆裂火口を回り込みながら、夏沢峠へ一気に下ります。
眼下に夏沢峠。
急こう配を一気に下る感じです。
夏沢峠
夏沢峠の山小屋は休業中。
軽く一休みして水分補給したら先へ進みます。
夏沢峠から箕冠山(みかぶりやま)の分岐ポイントまでは、階段状の「しっかりした登り」が続きます。
箕冠山(みかぶりやま):標高2,581m
ここが箕冠山の山頂なのですが、眺望も無いので、気にしていないと、単なる分岐ポイントに思えます。
ここから、ひと下りすれば根石岳山荘。
根石岳山荘:標高2,550m
根石岳山荘までは、ほんのひと息。
今回の山行では、最後のピークとなる根石岳に向けて休憩です。
根石岳山頂:標高2,603m
根石岳山荘から、なだらかな登りを進めば山頂です。
前方には西天狗岳、東天狗岳の眺望。山頂に立つ人の姿もハッキリ見えます。
もうひと頑張りして、天狗岳に向かいたい気持ちになりますが、いつか天狗岳にも登るぞ!と心に誓って?今回はここから下山します。
根石岳~桜平
根石岳▶(10分)▶根石岳山荘▶(5分)▶箕冠山▶(50分)▶オーレン小屋▶(30分)▶夏沢鉱泉▶(30分)▶桜平
オーレン小屋までの下りは、気持ちの良い林の中。
登山道も整備されているので、テンポよく下れます。
しかし、標準コースタイムでは下り30分となっていましたが、約50分かかりました。
オーレン小屋
オーレン小屋は相変わらずの賑わいでした。
オーレン小屋からは昨日登って来た林道を下ります。
夏沢鉱泉
夏沢鉱泉までくれば、桜平まであと一息。
コンクリート舗装の林道区間。
こんなに長かったっけ???と思いながら下ります。
桜平登山口到着!
カミサンにとっては、初めての泊りの登山。
体力面での心配もありましたが、天候にも恵まれ、超快適な硫黄岳山荘での宿泊でしたから、特にトラブルもなく楽しく無事に下山できました!