カレーの大原屋の屋号は「大平宿」に今も残る古民家の屋号に由来しています。
大平宿は、飯田市内から木曽へ抜ける街道「大平街道」を約1時間ほど山道を進んだ所にある古い町並みが保存された廃村の集落、その中の1軒が 大原屋です。父親の代から、その古民家の維持管理をお手伝いさせていただいているご縁から「麓(ふもと)の地で大平宿のご案内をできる店でありたい」という思いを込めて、歴史ある屋号をお借りして日々営業させていただいております。
夏焼山から下山して、一息ついてからπ岳(はげだけ・禿岳)を目指します。
π(パイ)に山岳の岳で「π岳」。パイダケとは読まずに「はげだけ」と読むのが正式とされています。
実はこのπ岳は、私が大好きなサイト「デイリーポータルZ」でも紹介されています。
改めて読んでみると、この記事は2010年の記事、すでに12年前!大平宿の様子も、π岳の登山道も随分様子が変わっている事に気づかされます。
この登山口の看板も随分古くなってきています。
実は、大平街道の道中にある地籍看板や、この登山口の看板の文字は私の父親がボランティアで書いたものです。
そろそろ新調したい頃合いですが、高齢になりモチベーションも上がらないみたいです。
9:50 登山口→(藪漕ぎ50分)→ 10:40 尾根分岐→(35分)→11:15 π岳山頂 11:25 下山開始→(25分)→ 11:50 尾根分岐→(30分)→ 12:20 登山口
π岳の登山道の最初は沢筋からスタート。
この日は、前日の雨もあり水量がそれなりにあります。
そしてしばらく進むと…
先に登った夏焼山とはレベルが違うクマザサの密度と高さです。
登山道はありますが、とにかく両側は笹で覆われています。
かなりのストレスです(;^_^A
クマザサをかき分け、かき分け、藪の中を手で漕ぐように進む、まさに「藪漕ぎ」のそれです。
道中は、ほとんど見どころも無く、ひたすら藪漕ぎですが、大木の姿や、こんな風にきのこが生えていたりするのを見ることが出来ます。
人の背を軽く超える高さのクマザサが密集していますから、視界も足元も悪い!油断していると、方向を見誤りそうなので、注意して進みます。
この倒木がある場所の前後は、最もハードな区間。
「道これであってる?」と不安になりますが、よく見ると登山道が続いています。
とにかく必死に藪を進む、ひたすた進む。
登山道の傾斜自体はキツくはないのですが、精神的には消耗します。
必死に藪を抜けると、尾根の分岐に到着。
なかなかのアクティビティでした。
しかし、この分岐にある案内標識は…
赤いスプレーの痕跡はあれど、何が書いてあるのか全くわからない案内標識。
ちなみに、尾根道を左に進むとπ岳方面ですので、お間違え無く。
π岳のクマザサについては、事前情報があったので、今回はこの刈り払い機を持参して、少しづつ笹を刈りながら登って来ました。
作業しながらの登山ですので、登山口から尾根分岐まで50分ほどかかりましたが、作業せずにガンガン笹に立ち向かって進んでくれば、30分~40分程度で尾根まで来れると思います。
尾根分岐からはしっかりと登山道も整備されていて、標柱も見やすくなっています。
ここからは、何度かのアップダウンがある軽登山らしい道中。
そこそこの登りもありますが、藪漕ぎに比べれば楽勝。
白樺の巨木など、雰囲気のある区間が続きます。
山頂手前の最後のひと登り!
夏焼山と同様で、途中に絶景ポイントもなく、休憩に適した場所もないので、ここまでくると体力も消耗してきますが、あと一息!
いよいよ山頂に到着!
π岳は山頂からの別ルートが無いようですので、行き止まりという感じの山頂。
山頂からは、先ほどの夏焼山や南木曽岳を見る事もできますが、今回は雲が出てきて眺めはイマイチ。
それでも、登山口から1時間チョイで標高1600m越えの場所まで来れる事は魅力です。紅葉の季節はまた違った景色が見られると思います。
π岳の名前の由来は諸説あるようですが、禿の略字でπと書くようになったという説も?
山の形状が台形である事でπ(パイ)の文字を当てたという説も?
どちらにしても、これだけクマザサが生えている訳ですから、全然ハゲてない!そんな事を思いつつ、一休みして下山です。
急こう配を下る区間もありますので、慌てずに。
クマザサの藪漕ぎも、下りの方が楽!行きに少し刈っておいた効果もチョットあります。
それでも油断すると迷いそうなので気を付けて。
帰りは尾根分岐から30分で登山口まで下りて来れました。
過酷なクマザサの藪漕ぎ(やぶこぎ)を乗り越えて無事に下山。
π岳は夏焼山とセットで半日で登れますし、大平県民の森の散策と併せて過ごすのも良いですね。
9:50 登山口→(藪漕ぎ50分)→ 10:40 尾根分岐→(35分)→11:15 π岳山頂 11:25 下山開始→(25分) →11:50 尾根分岐→(30分)→ 12:20 登山口
下山後は、大平宿の本家 大原屋に戻り昼食。
今回はマルちゃんの袋そば。持参した煮かつ(娘の弁当の残り)とおにぎりで贅沢な昼食。山で食べるインスタント麺は美味しい♪
大平宿に残る古民家の一つ、大原屋は私の父親の代から尾沢家で管理させていただいております。
本当は、申し越し整備して一般の方にも宿泊してもらえると良いのですが、ナカナカ手が回らずにおります(;^_^A
気になる方は、お気軽にお問合せくださいませ。
今回は、木曽峠(大平峠)から午前中に夏焼山とπ岳(はげだけ・禿岳)の2つ山を登る山行です。
木曽峠は、飯田市大平宿にある「本家大原屋」から車で約10分。
飯田側から峠のトンネルを抜けた先の右側に駐車場があります。
駐車場の反対側には、トイレと夏焼山の後に登るπ岳(はげだけ・禿岳)の登山口があります。
この日、峠の駐車場到着は8時35分。
既に1台豊田ナンバーの先客がありました。
平日でも好きな方はの県外からも登山にしてくれています。
夏焼山の登山口は、大きな野鳥の案内看板(イラストはほぼ朽ちてます)と水場があります。
水場でのどを潤し登山開始です。
8:35 登山口→(20分)尾根分岐→(5分)→ 9:05 夏焼山山頂
9:10 下山開始→(20分)→9:30 登山口
登山口ではお馴染みの「熊注意」看板。
この辺はマジで出ますから、要注意。
登山道の登り始めは整備されていて歩きやすいですが、階段は急です。
5分ほど登ると、再度「熊注意」看板。
スチールの単管と、木の棒がぶら下がっているので
カーン!カーン!と鳴らして熊よけのおまじない。
うちの奥様は、遠慮がちに叩いているので、ろくに音が出ません(笑)
親の仇ほど叩いて、しっかり鳴らしましょう!
単管を鳴らして、先を見上げるとクマザサの中を一本道の登山道。
なかなかの勾配です。
まだ少し霧が残る時間帯。
直登の道を一気に登ります。
そして、一息つくとさらに同様の一本道!
夏焼山の登山はとにかく真っすぐ急こう配!
途中に眺望ポイントや、休憩に適したポイントもないので、ひたすら登ります。
真っすぐひたすら登る!それが夏焼山(笑)
一本道を登りきると、尾根の分岐に到着。
キツかった気がしますが、ここまで20分で登って来れますから、体力は全然残ってます。
この分岐からは、大平県民の森や奥石沢方面にも行けます。
ピークを目指す登山だけでなく、周遊して一日ゆっくり山の中で過ごすにも良いエリアでもあります。
分岐の先は歩きやすい尾根道となります。
軽いアップダウンもありますが、前半戦とは打って変わってスイスイと歩けます。
突然、アンテナの様な人工物が現れます。
携帯電話の電波塔化と思いきや、避雷針の様です。
第一種接地埋設表示板、昭和55年の12月10日とあります。
この1500m級の標高の場所にも関わらず真冬に設置されたとは!
かなり過酷な工事だった事でしょう。
この避雷針の先が山頂です。
山頂からは南木曽岳が眼前に。
晴れていれば、御嶽山も臨めます。
ベンチもあるので、ゆっくり休む事も出来ます。
夏焼山の山頂看板。
登山口から30分で標高1500m越えの場所まで来れます。
山頂の木々の間からからは、この後目指す「π岳(はげだけ・禿岳)」も見えます。
次なる山を目指し、軽く一息ついたら下山開始。
真っすぐ登って来たので、下山も真っすぐ下ります。
足元注意!
8:35 登山口→(20分)尾根分岐→(5分)→ 9:05 夏焼山山頂
9:10 下山開始→(20分)→9:30 登山口
2019年(令和元年)には、長野県内各地で台風19号による
大きな災害がありました。
そして、今日2020年(令和2年)7月8日は
朝からスマホの警報が何度も鳴り
警戒レベル5が発令されるなど恐ろしいくらいの雨が降っています。
今回の大雨の原因は台風ではありませんが、台風を超すレベルの豪雨。
飯田に語り継がれる2つの豪雨災害を思い起こさせます。
昭和36年の36災害(通称さぶろく災)の時は私はまだ生まれてませんので
祖父からの話でしか恐ろしさを聞いたことはありませんが
昭和58年の58災害(通称ごじゅうはち災)の時は小学生で、
夜に降り続く大雨のゴウゴウとした音と
地鳴りめいた響きを覚えています。
58災では、飯田市から大平宿を抜け木曽を結ぶ
主要地方道飯田南木曽線(旧・幸助飯田線)の
桐の木沢に架かる橋がまるごと流されるなど
衝撃的な被害を目の当たりにしました。
今回の豪雨は警戒レベル5が発令され、非常に危険な状況のようです。
大雨は小康状態になった後の、支流の増水や土石流、
緩んだ地盤の崖崩れなど
時間差で大きな災害がやってきます。
今後も安全第一で警戒したいと思います。
皆様も安全第一で。
〒395-0067
長野県飯田市羽場権現978-4
カレーの大原屋
かつては林業と炭焼きで栄えた村に、今は住む人はいませんが、郷愁を誘う町並みと携帯も通じない山深くの自然を求めて訪れる人がいます。
観光地としてではなく、昔の姿そのままを残し、守られている
大平宿の本家大原屋については、お気軽にお問い合せください。
カレーの大原屋
tel:0265-21-0739