かざこし山、ふうえつざん、ごんげん山 と呼ばれる信州百名山の一つです。
長野県南部、飯田市のシンボルでもある風越山(標高1535.1m)は
日帰り登山にもピッタリ、でもソレナリに険しい信州百名山の一つです。
私も家族で何度も登っていますが、小学生の子どもと一緒でも
登り3時間、下り2時間あれば十分に往復できます。
![カレーの大原屋から望む風越山](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/idb84cd3c8728d9eb/version/1347787308/image.jpg)
この記事では 滝の沢ルートをご案内します。
風越山にはいくつか登山ルートがあるのですが
今回は比較的林道を歩く距離の短い「滝の沢ルート」をご紹介します。
コチラ↓が滝の沢登山口
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/idcf59dc7f225f7bf/version/1347788111/image.jpg)
登山口の標識奥の敷地は、地元企業のご好意により、登山者の駐車場として利用する事ができます。
朝早い時間帯からの登り始めであれば、もう暫く林道を進み、右側の路肩が広くなったお地蔵さんと湧き水のあるスペースに車を停める事もできます。
※くれぐれも交通マナー、駐車マナーを厳守。トラブルは自己責任で解決してください。
林道終点から、8:30 登りはじめ。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i6e88ecda05e1b819/version/1347788392/image.jpg)
滝の沢登山口の名の通り、登り始めてスグに
「御瀧場(おたきば)」を通過。
キレイな沢の水と滝の音、マイナスイオンに癒されながら歩を進めます。
石灯籠(いしどうろう)8:37
![猿の群れに遭遇して驚く息子](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i14146d41dca8e0b5/version/1678585145/image.jpg)
最初の休憩ポイント「石灯籠(いしどうろう)」
ちょっとした広場になっており、石灯籠と祠が祀られています。
一歩きして、身支度、足支度を確認するのにも丁度良い場所。
猿の群れ(数が多いと結構怖いです)に遭遇することもあるのでご注意を!
今宮登山口との合流地点でもあります。
蚕種石(こたねいし)8:55
![ゴロリと登山道の脇に横たわる](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/ia3c0c57c90234bd0/version/1347789583/image.jpg)
蚕種石(こたねいし)
長野県南部飯田市でも盛んだった「養蚕」にまつわる名が付けられた石ですが
スゴク特徴がある訳ではないので
看板がなければ「でっかい石だなぁ~」と思いつつ通過してしてしまうかもしれません。
秋葉様(あきばさま) 9:12
![虚空蔵山のピークへの分岐でもあります](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i18884a1610f22372/version/1347789766/image.jpg)
秋葉様(あきばさま)
大きな石塔とお地蔵様、休憩用の木製ベンチも設置されています。
風越山の手前に位置する山「虚空蔵山(こくぞうさん)」のピークへ向かうのであれば右の道
そのまま風越山を目指すなら、左へ進みます。
初心者の方であれば虚空蔵山へ、お散歩気分で気軽に往復するのもオススメですよ。
この先は林に囲まれた少し緩やかな登りになります。
![虚空蔵山は標高1130m](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/ia1286596f1e396d1/version/1347790708/image.jpg)
延命水(えんめいすい)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i95c488f23e423c39/version/1347790215/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/iaba581cc236211cd/version/1347790521/image.jpg)
チョロチョロと湧く最後の水場が「延命水(えんめいすい)」です。
虚空蔵山のピークのスグ下に位置し、登山者の喉を潤してくれます。
何か昔ばなしの一つもありそうですが、聞いたことはありません(笑)
昔の登山者にとっては、まさに命が長らえる湧き水だった事でしょう。
ベニマンサク自生地 9:42
![秋に赤く紅色の葉を見せるベニマンサク](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/ibecdb58c2d6e3c55/version/1347790941/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/ide1f5fa694ff1ef8/version/1347873255/image.jpg)
ベニマンサク自生地の看板が設置されています。
ベニマンサク(紅満作)は、マンサク科で、別名をマルバノキ(丸葉の木)と言うそうです。風越山の麓(ふもと)に位置する飯田西中学校の校章にもなっており、児童会の歌の歌詞にも出てきます。
ここで虚空蔵山のピークから風越山に向かうルートと合流。
![猿倉登山口への分岐でもあります](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/icddb5a5995a62ab6/version/1347791342/image.jpg)
このポイントは、今庫の泉(いまくらのいずみ)を経て、乙女の滝から、猿倉の泉(さるくらのいずみ)へ向かうルートとの分岐でもあります。
猿倉登山口からのルートは沢沿いを登る、やや険しいルート。
中級者向にとっては、登った感がある良いルートですので、機会があれば挑戦してみてください。
比丘尼(びくに)9:55
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/idd4216443282448b/version/1347792061/image.jpg)
比丘尼(びくに)
比丘尼が庵を構えていたと伝わる場所で
登山道から少し外れて、細い道を登って開けた平に庵の名残があります。
飯田市方面の眺望もあるので、いつかテントを張って泊まってみたい場所。
![実は隠れたビューポイントが比丘尼にあるんです。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i62332e584419ab5d/version/1347873414/image.jpg)
この先は少し本格的な登り、ハイキングから登山に変わるポイントと言っても良いかも知れません。
鍋割善兵衛休み 10:10
![山本方面の眺望が良いです](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i7508cbc61c7ea821/version/1347792235/image.jpg)
鍋割善兵衛休み(なべわりぜんべいやすみ)
善兵衛と言うお百姓さんが、山の行き帰りに必ず休んだと言われる場所。
山本方面の眺望が良く、丸太のベンチもあるので休憩にもピッタリです。
前後は傾斜がキツめなので下山時は通り過ぎてしまいがち。
矢立木(やたてぎ)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i339ea95f1292e50e/version/1347792656/image.jpg)
矢立木(やたてぎ)
この区間はしっかりとした登り。
頂上まではもう暫くありますが、ココを過ぎればまもなく眺望が良い展望台にたどり着きます。
もうひと頑張り。
展望台 10:27
![眺望が望めるのはココが最後](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i03a2178bfbc66974/version/1347792852/image.jpg)
実は、風越山山頂は眺望ゼロです・・・
林に囲まれているのでキレイな景色は全く期待できませんので、あしからず。
スカッとした眺めは、この展望台で満喫してください。
コースタイムを調整して、ここで食事を摂るのも良いですよ!
この展望台は、円悟沢ルートで、今庫の泉から登ってくるルートとの合流ポイントでもあります。
駐馬休み(ちゅうまやすみ)10:40
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i2cdd4277bcd8d343/version/1347793371/image.jpg)
駐馬休み(ちゅうまやすみ)
飯田の領主が、風越山祭神を参拝する時にこの場所に馬を停めたそうです。
現代では「駐車」ですが、昔は「駐馬」だった訳ですね。
飯田地方は荷を運ぶ「馬の産地」でもあったそうなので、サラブレッドの様な馬ではなく
胴長短足で足腰の強い「木曽馬」に乗って登って来たのでしょう。
最後のひと登り!?
![南妙法蓮華経を唱え](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=169x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/if31e1a33065abca7/version/1347793635/image.jpg)
![石仏に見守られ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=169x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i4e18051cc76920e5/version/1347793647/image.jpg)
![石段を登ります](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=229x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/idc672eb03cf5f0d2/version/1347793659/image.jpg)
白山社奥の院(はくさんしゃおくのいん)10:55
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=270x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i5886c79b6d3b88d4/version/1347793772/image.jpg)
さぁ、石段を登って神社が見えた!
いよいよ頂上か!
・・・
・・・
・・・
・・・と思いきやさにあらず。
実は、神社は頂上ではアリマセン!
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i5c2d86a9e357f8c3/version/1347793878/image.jpg)
もうひと登り、しかも難関もあります。
![登れ!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=199x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i1f4a92811daaaa7f/version/1347794173/image.jpg)
![登れ!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=199x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i0ac51f24bf10bc6e/version/1347794163/image.jpg)
![登れ!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=199x10000:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i1ffac2293e2ba88d/version/1347794155/image.jpg)
木の根をロープでのぼり、岩場を渡り、最後の難関をクリアして頂上を目指します!
風越山 山頂に到着! 11:17
![小学1年生でも登れます!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=640x1024:format=jpg/path/se58913fc0f07ad07/image/i85510e096111c0cb/version/1347794384/image.jpg)
無事、風越山山頂(1535.1m)に到着。
8:30に登り始めて、11:17に山頂でした。
小学1年生でも登れますので、ご家族で秋のイベントで挑戦してみても良いですね!
足に覚えのある大人だけで登れば、2時間程度で登れると思いますよ。
とは言え、後半は険しい箇所もありますし、山の天気は変わりやすいですから
十分な装備と、準備体操などしっかりしてから登ってくださいね。